医療について ちょっと語ろう。

海外旅行や海外での生活での悩みの種と言えば、病気になったときの備え。
つまり、医療機関ですね。
スペインではいったいどのようになっているのでしょうか。

スペインの医療機関は、日本のそれと大分違うのが事実。
こちらに来て一番びっくりしたのは、病院などの機関でお金を払わずに治療が受けられること。
お金を払わずにすむということは、入院しても無料ということになります。

それであれば、どうやって賄っているのかという疑問が涌いてくると思います。
それでは、少しずつ説明をしましょう。

まずは、健康保険。
健康保険は大きく分けて2つの種類があります。
1つは、スペイン人であれば、もしくはスペイン人の配偶者を持っていれば 誰でも加入できる“国の医療保険機関”。
これは一般的にseguridad social(セグリダッド ソシアル/社会保険)と呼ばれています。

日本の国民保険に似ていますが、違うところは 仕事をしていない人は、支払いを全くせずに この保険に加入できることです。(これで、ますます怠け者病になる人が多いんですよ。この国は。)
つまり、仕事をしていないAさん(スペイン人)は、月々の保険料を払わなくても社会保険を手にすることができ、また病院に行っても1銭も支払うことなく、診察を受けることができます。
支払いが発生するのは、薬代のみ。
しかしながら、その90%はその社会保険がカバーしてくれるので、支払うのはたった10%だけ。 すごいでしょ。

また、その薬は医者の処方箋があれば、どの薬局でも購入することができます。
ここまで言うと、なになに〜!そんな世界があるのか〜??と思うかもしれませんが、もちろん、そんなに甘くはないのです。
日本で“無料(ただ)ほど高いものはない”という諺がありますが、この社会保険もその通りで、時間がものすごくかかるのです。
命に関わる“医療”ですから、スピーディーなのは当然のことながら求められる条件でしょう。
しかしながら、このように誰でも権利が得られる“社会保険”は、誰にも権利があるから、まことにもって時間がかかるのです。

ある日、ぺぺさんは頭が非常に痛くなり、病院へ行ってみてもらいたいと思いました。
その場合、最初に行く病院は、居住区に該当する診療所です。
そこでは、彼の主治医がいます。
そう言うと、ちょっとかっこいいように聞こえますが、個人、個人には決まった主治医さんというのが割り当てられているのです。
ぺぺさんの主治医さんは、アントニオさんです。

ぺぺ     : 「やあ、アントニオ。こんにちは。僕、頭が割れそうに痛いんだ。」
アントニオ : 「熱はあるのかい?食欲は?・・・・なんやら、かんやら・・・・・」

どうやら、アントニオさんでは手におえない症状のようです。
そうなると、次の段階として医師のアントニオさんは、ぺぺさんに その専門医を紹介することになります。

アントニオ : 「ぺぺ。○○病院の○○科の予約をするように手続きをするからね。」
ぺぺ     : 「わかりました。ありがとう。」
約1週間後、ぺぺさんの家に○○病院の○○科より予約の手紙が届きました。
予約日は、3ヶ月後です。
ぺぺ     : 「3ヶ月だって!死んじゃうよ、僕!!」
このように時間がかかるのです。考えられます?
怪我などの救急を要する際は、救急病院へ行きます。
これも居住区に該当する救急病院に行くことになっていますが、救急時ですから、近くの救急病院に行くことは必須でしょう。

こんなに時間がかかるとなると、ちょっとした病気でも救急医療に行く人(その代表は私です。)も多いのではないでしょうか。
また、歯医者は社会保険が利きません。(だから歯のない人が多いのか??)
それでは、2つ目の保険を紹介しましょう。
こちらは、時間がかかるのが嫌な人、もしくはお金がたくさんある方、歯がとっても気になる方等が入る任意保険です。
一般的にSeguro privado(セグーロ プリバード/私立保険)と呼ばれています。

これは、掛け金を月々支払うことが必要です。
(掛け金は一概には言えません。各自の好みにあった内容に加入することによって、掛け金が変わってきますが、パック料金“日本の生命保険と同じようなシステムですね。”というものがあり、それだと50ユーロ/月くらいからではないでしょうか。)
その申し込み内容によって、カバーしてくれる内容も変わってきますが、一番の特典と言えば、具合が悪くなった際にリスト上に載っている病院内だったらすぐに見てもらえるということでしょう。
その他にも、入院時に個人部屋に入れる、付き添い1人分のベッドがもらえる、(個人部屋にもちろん一緒に入ります。)また、さまざまな検査が優先的に受けられる、24時間の電話医療相談受けつけ、などが挙げられます。(保険機関によって違います。)
しかしながら、この保険を使った場合の薬代は全額、被保険者の負担となりますので、どっちもどっちというような感じでしょうか。
いずれにしても、歯の保険だけは入っているメリットがあるかもしれませんね。(歯への執着?)
この私立保険の会社は大きなところで9つくらいあります。
加入の際に、どれが自分に合っているのか 比べるのも頭が痛い作業ですね。
日本の生命保険の内容と同じだと思います。
日本の生命保険と言えば、私立保険の加入の際には、日本のそれらのように保険レディーがいるんですよ。(もちろん男性の場合もあるかもしれませんけど。保険ボーイ?)
まあ、○○のおばちゃんのように自転車に乗ってやってくることは多分ないでしょう。(テレビの見すぎ?)
最近は、この私立保険も赤字なのか、加入者が病院に行くたびに○ユーロ、○○の検査をしたら○ユーロ(1、2ユーロの場合が多いが。)と追徴金?を取るようになってきたようです。
そう考えると、“金持ち”しか この保険には入れないということになります。
むかつきますね〜。(最近、“金持ち”に異常な反応をする私であります。)
また、日本の会社が設けているような年1回の健康診断、人間ドッグはもちろん、自治体などで行われているガン検診などは、スペインでは(セビージャでは)あり得ません。(だから、日本は1億2000万人以上いる国民が世界一長生きするんでしょうね。これってすごいことですよ。今さらですが。)
皆さんも健康に気をつけて、元気で長生きしましょー。

 

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