フェリア・デ・アブリル(春祭り)

通常、セマナ・サンタ(聖週間)の2週間後に行われる、フェリア・デ・アブリル(春祭り)。
http://feriadesevilla.andalunet.com/
アブリルとは、スペイン語で4月という意味。
セマナ・サンタ(日本語で聖週間)の都合で、開催日が5月になると数えられる年は、開催日を早めて、初日が4月になるように設定されている。
それでないと、フェリア・デ・アブリルじゃなくなるからである。
ちなみに、フェリアはセビージャだけで行われるのではなく、他のアンダルシア内でも行われる。セビージャのフェリアは特に有名なだけである。
セマナ・サンタが宗教祭であるのと比べ、フェリアは庶民の祭りと言われている。(どっちも休みがいっぱいだから、庶民にとっては同じだと思う。)
フェリアとは?(デパートの催し物を思い出すのはわたしだけだろうか。)

要は簡単だ。

カセタと呼ばれるテント小屋で約1週間 朝から晩まで 飲んで、食って、踊る。それがフェリアである。
つまり、スペインらしいお祭りなのである。(日本人がやったら、2日目に入院患者とかたくさんでそうである。それは、半端じゃない遊び方からの想像だが。)
もちろん疲れたら家に帰って、休憩。そしてまたフェリア会場に登場。すばらしいほど、根性が入っているお祭りなのだ。(その情熱を仕事にまわせー!!!)
2007年のカセタ数は1、047個。そのほとんどがプリバーダと呼ばれる個人カセタ。
個人カセタは知り合いじゃないと入れない。わたし達のような外人は“つて”がないと、カセタ潜入は無理なのだ。(嫌〜な感じでしょ。)
しかしながら、セビージャ以外のフェリアはこの閉塞感がないらしい。
(ちなみに、フェリア会場は規模拡張のため、2009年にCharco de la pava(トゥリアナの奥の奥)への移転が計画されている。これにより、プリバーダのカセタではなく、約200戸のプブリコ(公共)のカセタの増設をすると言っている。そうなると、あの排他的な雰囲気のセビージャのフェリアも、もっと愛らしくなるに違いない。)
2007年からは、フェリア会場内に監視用カメラが4台設置され、会場内を見渡している(個人的には、へべれけおじさんを監視して、面白いビデオを作くれば売れると思う。)。
また、法令のよって禁止になっているボテジョン(http://spain.fc2web.com/culture/botellon.html)は、会場内だったら、OKということになった。
そのフェリアの始まりをちょっと説明。
まず開始日の前日、つまり通常月曜日の夜10時からカセタの会員になっている人達だけで、カセタにてpescaito(ペスカイート/魚)と呼ばれている食事会を行う。(でも、魚料理をたくさん食べるわけではない。以前は、魚のフライ料理などをたくさん食べたようだが。)
それは、午前零時のフェリア開始(通常、零時きっかりにメインの入り口の門にイルミネーションが点灯する。)で終了。(その後も飲んだり、食べたりしているが。)
そしていよいよ、フェリア突入!なのである。
まずは、衣装である。これを話さなくてはフェリアは始まらない。
女性たちは若かれ、お歳を召してあれフェリアの衣装traje de gitana(トラへ デ ヒターナ/ジプシー衣装)を身につける。
フラメンコ衣装とは、細かく言うと違うようだが、細かく言わないと同じように見える。(実は、素材から作りまで全然違うんですよ。)
つまり、赤や黄色や青などのフリルがたくさんついた衣装を身にまとい、まとめて1つにした髪には、その衣装に合わせた造花や櫛を差す。
情熱的なラテン系の顔、体型にはよく似合う衣装だ。
男性は、スーツ姿の人が多い。きちんとネクタイもしている。(でも、せっかくの衣装がほこりだらけになるから もったいないんですよ。とにかく、アンダルシア特有の黄色い細かい砂(厳密に言うと小さい石らしい。)の上にカセタがあるから、防ぎようがないんです。)
また、馬に乗っている人達をよく見かける。
その人達は、男性は、traje de corto(トラへ デ コルト)と呼ばれる、伝統的衣装を身にまとっている。
女性も、同様な衣装amazona(アマソナ)と呼ばれる、やはり婦人用乗馬服を身に着ける。これ結構カッコイイ。
そして、飲み物は。。。。
フェリアでは、Rebujito(レブヒート)と呼ばれる飲み物をよく飲む。それは、マンサニージャ(シェリー酒の一種)の炭酸水割りである。しかしながら、それはフェリア流でサービスされる。小さいアルミバケツの中に、氷をたくさん放り込み、その中にマンサニージャ1本、炭酸水(セブン○ップ)2本と小さいコップがいくつか。即席、携帯ミニバーの感覚である。(ださいけどねー。)
そして、そのバケツを囲みながら、ちびちび(ぐびぐび?)とやるのがこれまたフェリア流なのだ。
相当飲むので、飲みすぎ注意報 炸裂である。だから、新橋系のおっさんが出没するのもよく見かける。
まさに、ネクタイを頭に巻く勢いで飲んでいるのである。(でも、終電の心配をしなくていいから いいよねー。)
また、その人達のために?Caldo de puchero(カルド デ プチェロ)という、煮込み料理のうわずみスープにミントの葉が入っているものもよく飲まれる。日本でいう味噌汁の感覚だろうか。
そして、Jamon Iberico(イベリコ生ハム。これ超ーうまい!そして、超ー高い。でも納得のうまさ。)もたくさん食べる。ガンガン食べる

おいおい、踊りを忘れてはいけない。
フェリアでは、セビジャーナスという踊りを踊る。手の動きとかはちょっと似ているかもしれないが、フラメンコとは基本的に違う。
セビジャーナスは4番ある。1番から4番まで踊るのには、10分もかからない。1番、1番は短いのである。
しかしながら、飽きもせず何度も踊りまくる。多分100万回は踊るのに違いない。(もちろん大袈裟。)そのほかにルンバなども踊る。

カセタは、だいたいの場合が 中に小さいステージがある。
そこで、2,3人のバンドマン(死語?)が来て生演奏(もちろん、セビジャーナスとかルンバとかを歌う)をする。1回のステージは約30分くらいだろうか。
セビジャーナスのテープをかけっぱなしのカセタとかもある。カセタによって、いろいろ違うので一概には言えない。
また、夜になればなるほど、たくさん踊る。多分、昼間は暑いとか、いろいろ理由はあるだろう。
昼間は、馬に乗ったり、馬車に乗ったりする人も多い。
1日、約600ユーロもする馬車をもっている(もちろんレンタル)人はステイタスが高いようだ。それに便乗し、所有者でもない ただ乗りの人達も、まるで特権階級のような雰囲気だ。(ずうずうしい。)
2007年は、その馬車の登録が1、400以上あったようだ。
2005年から、フェリア会場内の混乱を防ぐため、馬車のプレート番号の下1桁が奇数、偶数によって会場内に入れる日が決まった。(つまり、2日に1回ということである。)中には、馬車の登録を2台以上出している輩もいるというから、びっくり。(大枚叩くのもいいけど、叩く先も考えてね。)
馬車の持ち主は、自宅から馬車でフェリア会場へ向かう。だいたい昼食が終わった4時ごろに馬車を自宅につける。そして、夜の8時まで、馬車がフェリア会場にいるのを許されている間、馬車上で、飲んだり、食ったり、セビジャーナスを歌ったりしながら会場内をぐるぐる回わったり、闘牛場に向かったりする。
この時期の闘牛は名物でもある。
朝までたくさん踊った人達が食べるものは、チュロスとチョコレートドリンク。
また、ジプシーたちの屋台で出している、Buñuelos(ブニュエロス)というあげパンのようなものもある。
チュロスより油っぽくなくておいしいが、ちょっと高い。
1人前のブニュエロスとチョコレートドリンクで1人、6ユーロくらい。ここは日本じゃないと言いたくなるような値段だ。

最後に数字を少し、

カセタは一番小さいサイズで、約9、000ユーロ。(生演奏のバンド付きで、120万円くらい。)これを、会員(平均15〜16人)で割る。ざっと計算しても、会員はこちらの平均給料1ヶ月分弱くらいを払うことになる。もちろん、食事代と飲み代は別である。大変、お金のかかる祭りなのである。
毎年、このお祭りに200万人くらいの人が訪れ、カセタの順番待ち(カセタを持ちたい人、家族、グループ)は900人くらいいるらしい。
また、飲み、食い、踊りに飽きた人達のためか、フェリア会場の脇には、La calle de infierno(ラ カジェ デ インフィエルノ/地獄通り)と呼ばれる移動遊園地が設置される。

Cacharritos(カッチャリートス)と呼ばれる乗り物は、大音響と共にすごいスピードで動いているので、びっくりする。(個人的には、怖くて乗れない。スペイン人のメンテナンス+あのスピード=生命の危機と感じるからである。事実、事故はすごく多い。)2005年のcacharritosに乗る金額は、2.5ユーロ〜3ユーロ。これも、高いのである。
フェリアは、日曜日の夜(正確に言うと、開けた月曜日の0時)の花火によって幕を閉じる。日本の大都市における花火大会からすると、かわいいもんであるが、約30分ほどに渡って大空に打ち上げられる花火は、フェリアの名物である。

 

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