携帯電話事情(2004年現在)

スペインの携帯の方式は、日本のそれと違います。(日本はPDC(Personal Digital Cellularの略)方式とCDMA(Code Division Multiple Access方式の略)方式。 ヨーロッパは、GSM (Global System for Mobile Communicationsの略)方式をとっています。)
双方の方式のどこが違うかというと、日本は携帯を購入すると電話番号がその携帯電話についてきますよね?これは、携帯本体の中に「ロム」というものがあり、そこに番号が書きこまれているんです。
しかしながら、ヨーロッパが導入している、このGSM方式は、携帯に「ロム」はついていません。
SIM(Subscriber Identity Module)カードというICチップがその「ロム」になり、それを別途購入しなければなりません。
つまり、日本の方式だと、携帯一台に電話番号一個という方程式になりますが、ヨーロッパの方式だと、SIMか−ドは、自由にとりはずしできるので、一台の携帯電話で何個もの電話番号を持つことが可能になります。
もしくは、いくつかの携帯電話を購入して、その時の気分にて携帯を変えることもできます。(あまりやる人はいないと思いますけどね。)
GSM方式は、世界の百ヶ国以上で利用可能であり、現市場のほとんどを占めている第2世代携帯電話(2G)において世界シェアの70%を超えている様子。

(第2世代携帯電話については → http://e-words.jp/w/2G.html )

また、最近、スペインでは第三世代携帯電話(3G)の販売も開始されました。
(第3世代携帯電話については → http://e-words.jp/w/3G.html )

(この3Gまで行くと、はっきり言ってこの製品自体、わたしは必要ないというか、もう、おばさんついていけませ〜ん。という感じですよ。 元通信機器業界にいた者の言う台詞ではないかもしれませんが、これが物欲主義の先端を行っているようにしか見えないのは、わたしだけでしょうか。 ハイテクノロジー業界に従事されている方にとっては、大変失礼な話でしょうが。)

この3G。(日本でもおなじみのFOMAやCDMA 1xなどと同じIMT-2000規格に準拠したディジタル方式。)ちょうど今、テレビなどの媒体を通して宣伝合戦が始まっています。“数々ある3Gの特異性”の中から“たまたま”選ばれた、消費者のハートを掴むための、あるキャリア(通信事業者)の宣伝内容。
それは、“相手の顔を見ながら話ができる”という、わたしにとっては全くもって“ありがた迷惑”な機能。(もちろん相手も3Gの電話を持っていなければ、このような通話は不可能。)

この宣伝を見て、すぐに私が危惧したのは以下の“重要”なことでした。

1.顔を見たくない相手との会話は、どうしたらいいのだろうか。

2.また、どうやってその旨を、相手に支障なく伝えることができるのだろうか。

3.寝起き、もしくは寝入りばなに電話がかかってきた場合は?

また、やましい方に関しては、以下のような危惧が想像できますよ。

1.彼女に男友達と出かけると言っておいて、本当は相手が女性であった。

そこに彼女から電話がかかってきた場合の演技。または、逆パターン。

2.友人宅に勉強しに行くと言ったのに、本当は飲みに行っていて、そこに親から電話がかかってきた場合。等、等。。。

まあ、この宣伝だけでここまで考えてしまう私自身にきっと問題があるのでしょう。

ちなみに、スペインの携帯の普及率は、87.2%。(LA VANGUARDIAより参照。)
スペイン人も携帯好きということですね。

実際のセビージャの携帯事情を話しましょう。
セビージャでは、最近やっとカメラ付き携帯電話を持っている人を街で見るようになりました。
それまでも、あることはあったのですが、高額でしかも携帯自体がちょっと大きいことなどがあって、一般の人には受けなかったのだと思います。
(わたしの記憶が正しければ、わたしが見たせビージャでの最初のカメラ付き携帯電話は、ヨーロッパメーカーの○キアのものでした。見たときは、あまりの大きさに思わず“ThinkPa○”だと思ったほどです。)
最近は、小型、軽量化が進みましたが、日本の携帯のように2つ折りタイプはあまり見ません。
また、日本では常識のストラップの穴。 これは、不思議と存在していませんでした。
知り合いによると、ストラップ穴がある機種を出したメーカーはあったそうなんですが、市場にそれほどのニーズがなかったため、いつの間にか消え去ったとか。
それでも最近は、ストラップ穴がある携帯が出ているらしく、そこに首に掛ける長いストラップ?“チーマータイプ”(勝手に命名しています)を通し、街を歩いている人をたまに見かけます。(本当に一部の人です。伝統的で保守的なセビージャの人達のファッションがあまり変わらないように、携帯電話の携帯の仕方もあまり変わらないわけです。)

また、スペインでは、まだ携帯同士のメッセージ送信が一般的。
SMS(Short Message Service)というショートメッセージの送信は、スペイン全体で、2003年に、19,900,000通だったそうです。(NETTHINKより参照。)
また、携帯からインターネットに接続して、電子メイルに接続したり、webサイトを見るなんてことは、まだまだスペインには必要ない様子。
というのもマドリッド県だけでその使用頻度は、たった38.24%。(NETTHINKより参照。)
マドリッドのような都会であるから、まだパーセンテージはある程度あるものの、それでも38.24%ですからね。
最近、○TTドコモとMOVISTAR(最後に説明)の提携により、スペインの市場にiモードが導入されました。
これによって、コンテンツの整理が行われるようになるので、携帯からインターネットアクセスの利用者も、少しは増えるかもしれませんね。

また、料金体系はその通信業者によってさまざまですが、支払いの方法によって変わってきます。
1つは、契約(CONTRATO/コントラト)と呼ばれている、いわゆる銀行口座から使用金額が毎月引かれるもの。
もう1つは、前払い(PREPAGO/プレパゴ、別称TARJETA/タルヘタ)と呼ばれ使用料金を前払いする方式。 街のキヨスク、各携帯ショップやデパート、モールなどで、使用料金を入金できますが、入金にも2つのパターンがあります。
1つは、カード(タルヘタ)を購入して携帯に金額を入力する方法と、窓口で電話番号といくら入力してもらいたいかを言って、入力してもらう方法。
これは、携帯に使用金額限度を入力するやり方で、使用頻度をコントロールできる反面、インプットした金額が突然なくなり、会話が途中で切れてしまうという不便さもあります。
ちなみに、契約での携帯使用は、スペイン全体で46.44%、カードでの使用は57.3%となっています。(NETTHINKより参照。)

また、この使用料金支払いの方法は、携帯本体の金額を左右します。
契約タイプは、前払いタイプより携帯本体の金額が安いのは、想像できますよね?

携帯使用のマナーについてですが、携帯を使用してはいけない場所の言及については、はっきり言って“ない”と言っていいです。
病院内では、携帯はバンバン鳴っているのが現状ですし、バス、電車の中でも当たり前。
マナー・モードなんて、あるはずないですし、多分、これからも存在しないと思います。
いつもハッピーモードなんですよ。
ただし、映画館やコンサート会場(コンサートの種類による)、劇場などでは携帯を切ってくれとのアナウンスが入ります。
ただ、それを守っている人は、日本のそれよりも少ないのは、説明しなくてもわかりますよね?
ただし、飛行機ではさすがに怖いのか、みんな切っています。
自分の身に危険が感じられない場合以外は、勝手に行動するのがラテン人なのです。

また、運転中の携帯電話使用は、“一応”禁じられています。
すでに、罰金制度もとられていますが、警察もいていないようなものだからどんなもんだかという感じですが。。。

ちなみに、スペインでキャリア(通信事業者)と呼ばれているところは、3社あります。
1つは、スペインの元国有企業であったTelefonicaが事業を行っているMOVISTAR(モビスター/日本で言う、N○○なんとかさんと一緒ですね。)
2つめは、VODAFONE(ボダフォーン/日本は、ボーダフォンと呼ばれているようですが、スペインではボダフォーンです。)
そして、最後にAMENA(アメナ)。
学生は、通話料金が休めといわれているAMENA。伝統的で保守的な方はMOVISTARを使用している傾向があると勝手に位置付けをしています。

 

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